非・現実奇記
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そして俺と鈴木と三船は、有志で集まった工藤と牟田と佐助の6人で軍事施設に向かう事にした。
圭吾「栗真さん、みんなをお願いします」
栗真「ああ、任せてくれ。だが、あまり長く軍事施設に居座るなよ?」
圭吾「ははは、それはわかってますよ。解決策を見つけてさっさと帰ってきますから」
鈴木「よし、じゃあ行こうか。時間はかけてらんないぞ?」
三船「そうだ。また生物達が攻めてくる前にな」
圭吾「はい。では、残る皆さん、行ってきます」
栗真「おう、行ってこい!」
嶺川「必ず帰ってきてね」
田沼「頼んだぞ!」
俺達は歩いた。凍った都市の中、寒さを我慢しながら。
途中に現れた数々の動物、昆虫、得体の知れない生物。
だが、途中で俺は見つけてしまった。
圭吾「こ、これは…」
三船「ああ、これは東京タワーだ」
鈴木「これを見ると本当にここは東京だったんだなと実感するな…」
工藤「圭吾さん?」
圭吾「本当に‥本当に俺は‥東京に‥いるんだ…ううう」
牟田「圭吾さん!どうしたんですか!?突然泣き出して!」
鈴木「2人は知らなかったね。こいつ、あの天変地異の間をずっと眠ってて知らなかったんだ」
工藤「ええ!?そうなんですか!?」
牟田「ええ!?長い間も!?」
圭吾「本当に‥東京だったなんて‥ううう」
佐助「…」
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