数年後捏造 ジンがバンにプロポーズする話 ちなみにバン♀ イノベーターとの戦いから数年。相変わらずLBXは子供や大人の間で大流行していた。 「あーもう、ジン強すぎだよ」 「バン君も腕を上げたね」 互いに忙しい日々を送りながらも、久々に会えば必ずLBXでバトルをしていた。次会うときまでには必ず装備や戦略も考えて。 今回は負けたが、今のところ勝敗は五分五分ぐらいだ。 「今回は負けたけど次は必ず勝つからなジン」 「バン君」 ジンは未だにバン君と君付けで呼ぶ。昔は話し方や服装のせいか男と勘違いされていたようだし、そのせいかもしれない。でもそれで慣れてしまったので気にしてはいない。むしろ、自然な気がする。 「なに、ジン」 ジンの顔が若干赤い。熱でもあるのだろうか。 「僕と結婚してほしい」 ジンの言葉にバンは目を見開いた。そして戸惑いを見せる。 ずっと好敵手同士だと思っていたから。 確かにジンは格好良いと思ったことはたくさんあるが。 「僕は好きだった。バン君とアングラビシダスで戦った時から」 バンもあの時からジンに惹かれていた。でも彼とはそんなこと叶わないと思っていたから。ジンにはきっと他に相応しい人がいるって。 「お、俺でいいの?」 「だから君に言った」 「そっか、そうだよね」 「で、バン君の答えは?」 不安げなジンの顔。そんな表情は久々に見た気がする。 バンは笑みをつくり、ジンの手を取った。 「よろこんで」 |