1. (やばい、初日から遅刻なんて有り得ないだろ) 明日から私達別の学校なんだから、くれぐれも遅刻しないでよね! いちいち、起こしてあげられないわよバン! アミのメールにはそう書かれていた。 やってしまった。 カズも皆別の高校だ。それぞれ皆夢があって、やりたいことがあるから別々の道に進んだ。 それは良いことだが… 「初日から遅刻って有り得ないだろー!」 玄関に張り出されたクラス表を確認、一年のフロアに向かう途中間違えて三年の教室に入ってしまったが、なんとか辿り着いた。 「すみません、遅れました」 「山野バン君ね、説教は後よ。早く席に着きなさい」 担任がため息付く中クラスが大爆笑の渦を巻き起こした。 バンは早速有名人になったみたいだ。 その中でクスクスと静かに笑う声が聞こえた。 「相変わらずだね、君は」 「?」 「毎朝戦闘機で迎えに行ってあげようか?」 「じ、ジン?!どうして…」 「帰ってきたんだよ、またここに」 |