1. 「カズ君、アミさんのことが好きなんだって」 「えっ、そうなの?」 「だから協力してあげようよ、僕たち友達だろ?」 バン君にこっそり僕の計画を告げれば、彼は戸惑いがちに頷いた。 「ねぇ、これから四人でキタジマに行かない?」 「うん、い…「ごめんアミさん、今日はいけないんだ」 放課後の教室。 アミさんの誘いに乗ろうとするバン君を止め、僕は言った。 駄目だろう、2人の邪魔をしたら。2人きりになれるせっかくのチャンスなのに。 そう目で訴えれば、バン君ははっとする。 「……ごめん、俺も」 「僕たちはいけないけど、カズ君と2人で楽しんできなよ」 「そう、なら2人はまた今度ね」 「またねアミ」 |