大地の陽番外編 | ナノ
胸に宿る、一つの願望。
いっそそれを野望と名付けても構わないほどに、僕の中で燻っている。
テレビを見て、それから窓から覗く空を見上げる。
ベランダに出れば、独特の空気は元の世界と変わらなかった。
「だとしたら、今日‥‥‥」
呟きは、朝食の支度に追われている彼女には聞こえない。
‥‥‥君と、してみたいことが沢山あるんです。
誰よりも愛しい、君と。
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