大地の陽番外編 | ナノ


 

「ったくウルセェ!仕方ねぇだろうが眼鏡!!昔から眼鏡はツッコミキャラって相場が決まってんだよ!」

「兄さんまで!?何で眼鏡はツッコミなんだよ!!」

「ああ?それとも何か?お前、眼鏡のボケキャラになりたいのか?眼鏡のボケと言やぁのび太か?のび太だぞ?」

「に、兄さんのび太はボケキャラとは何か違っ‥‥‥」


「では僕がじゃいあんをやりましょうか

‥‥‥全力で


「「「「怖っ!!!」」」」

「おや?譲くんに将臣くんにヒノエに景時まで震えてどうしたんですか?」


笑顔の弁慶に四人はふるふると首を振った。

深い笑みの弁慶。


「‥‥‥ならば、白龍がどらえもんだな!!」


空気に気付かない九郎はどこまでも元気だ。


「うん、九郎。神子のためなら私、全力でどらえもんを頑張るよ。龍の神気で恋する炎が翼となるよ」

「ああああっ!!白龍が壊れっ‥‥‥!?」


もはやツッコミの譲が一番壊れてる。





‥‥‥既に小声ではない事に、気付く者はいない。

否、一人だけ上を見て重大な事に気付いた人物が、いるのだが‥‥‥



「‥‥‥ヒノエ」

「なんだよ敦盛。お前も見たいのか?待ちな、もう少しで見えそうなんだから」

「‥‥‥あ、いや、そうではなくて‥‥‥」



上を見た方がいい。

そう続ける前に、


「ふっふっふっ‥‥‥ここで会ったが百年目よ」



ぎくぅっ!!!

八葉が顔を上げると一番背の高い岩の上に、困った顔のゆきと朔と‥‥‥


どす黒い微笑みを浮かべた白龍の神子、Nさん(プライバシー保護の為仮名)が、着物の裾を揺らめかせて、立っていた‥‥‥。



「今までの運命では散々覗かれて来たもんね‥‥‥ふふっ。今回はそうはさせないよ」








「ま、待てよ(プライバシー保護の為に仮名)を見たかった訳じゃねぇ‥‥‥あっ!」

「そうだぜ姫君!オレが見たいのは(プライバシー保護以下略)じゃなくて――‥‥‥あ」


青醒めて弁解する天の青龍と朱雀のコンビに、
Nさん(プライバシー以下略)の血管はプチッときた。





「あ〜ららら言っちゃったね?言っちゃったよ、このバカ共?


「「なんか色々すみませんでした」」

「白龍!カモン!!」

「うん、神子が望むなら」


如何に泣く子も黙る還内府と言えども

最強の水軍の頂点に立つ熊野別当と言えども


キレた白龍の神子のNさん(プライ以下略)には勝てっこないようだ。


「待て待てっ!!‥‥‥っておい、あいつらはっ!?」


他の人間(朔とゆき含む)はとっくに逃げた。



怒り狂った神子は、おもむろに白龍を肩に抱え上げて、小さな龍神の口を二人に向ける。


行け!白龍!火炎放射!!

それってポケモ〇ッ‥‥‥!!





 

 
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