じりじり、ぴりぴり
ドリンクを作り終えた私はなんだか肌が焼けるような感覚の下、テニスコートにいた。
今日の天気予報は快晴なのは覚えている
ただ、こんなに日差しが強いと予報で出ていただろうか
こんなに日差しが強いのであれば前もって対策してきたんだけどなあ、と私はひとりでに思った。こんなに暑いのに肝心の立海メンバーは暑さを物怖じとしてないようで、いつも通りピンピンしている
ピンピンしてないやつは暑さでバテているのではなくおそらく幸村にしごかれたせいだろう。大変だなあ
それにしても気分の悪くなりそうなほど気持ち悪い暑さだ
私は額の汗を軽く拭って休憩までスコア表をまとめつつ、メンバーの練習を見守っていた

練習を立ちながら見守っていて数十分、たっただろうか
なんだか頭がぼーっとしてきたのだ
日差しにやられたのかもしれない。だがみんなはまだ練習中で、休息まで残り10分。もう少し我慢すれば終わるのだから座らせてもらって我慢しよう。
そうして私がベンチに座ろうとしたとき、足に力が入らずもたついてそのままベンチに引っかかり後ろへすっ転ぶという端からみればドリフ顔負けのコントをお見せしてしまう羽目になった。もちろん、やった方は痛い。
ものすごい音を立てて転んだせいでみんなの動きが止まった
私はなんとか立ち上がって大丈夫アピールを披露したかったのだが、ぐわんぐわんと響きわたる頭のせいか身体が動かない。まるで鉛のようだ
みんなの声もだんだん遠くなっていく。朦朧とする意識の中で最後に見たのは、珍しく焦っている柳だった
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