昨日の夜の不思議なことを笑い話として柳に話したら、ごちんと頭に衝撃がはしった。げんこつだ。しかもとびきり痛い奴。
ぐわんぐわん鳴り響く頭を抑えながら柳の顔を見れば、しかめっ面で、とんでもなく怒っている
長い説教を覚悟したが、始まりの合図、小言は飛んでこない。かわりに本当に大丈夫か、何もされてないか、念のため病院に行った方がよいのではないかという心配を受けた。
怒り顔をしながら私を心配するなんて器用なことをするなあと思いつつ、平気だという旨を伝えたが、柳はしつこかった。一日たって何もなかったのだから大丈夫、と私が辛抱強く話したおかげでこれ以上は何を言っても無駄だと判断したのか柳は諦めたようだった。
「だが、何かあったらすぐ病院へ行くんだぞ」
「はいはい、わかったよ」
そして私はマネージャーの仕事へ戻ろうとした、のだが肩を強く掴まれることによってそれは叶わなかった
「俺の言いたいことはまだ終わっていないぞ」
ここから長い説教が始まる予感がして、私は思わず身震いをした
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