今日は部活動で遅くなってしまった。いつもならもうちょっと空が明るい時間に帰れるのだけども、今日は雑務が思った以上に積み重なったせいで太陽は沈んでしまった。かわりに空は綺麗な星や満月と共に夜を彩っている。なんて素敵な夜だろうか
たまには部活で夜遅く帰ってもいいかもしれないな
疲れていたけども気持ち軽い足取りで家へと向かっていたときだった

私の向かいから人が歩いてきたのがその人がなんだか異様で思わずガン見してしまいそうになる。暗いしすぐ視線を地面に移してしまったので、顔などはわからなかったがものすごい長身に、なんだかマントみたいなよくわからないものを羽織っていたようだった。これが噂によく聞くコスプレというものだろうか…
人気のない道とその人のせいで私の素敵な夜帰りは途端に不気味なものへと変わってしまった
は、はやくかえろう。
早足にその人横を通り過ぎる
よかった何もなかった!胸をなで下ろしたのもつかの間「もし、そこのお嬢さん」と声をかけられてしまったのだった。

声をかけられたとき、一目散にでも逃げたりすればよかったのだ、でも私は振り向いて、返事をしてしまった。そのとき夜空よりも深い闇が私を覆って………気がつけば電柱の下に座りこんでいた
慌ててスクバの持ち物を確認するが、財布は無事。学生証も無事、私自身も何もない

あれは夢だったのかと不思議に思ったのだが、時計の時間に気がついてやばい!と直感した。こんな時間お母さんに怒られてしまう

私は家を急ぐ。首もとに、赤い二つの傷痕があることなんて気がつかずに
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