*【アヒルに噛まれる】の氷 千架さまのお誕生祝い
【
日々心中ラプソディー】のふたり
生まれて、良かった?
出逢えて、良かった?
愛し合えて、良かった?
チクタク、チクタク、チクタク、チク…
「…あ、…生まれました……」
「……うん、…誕生日、おめでとう…テツヤ」
「…はい、ありがとうございます……赤司くん」
「1月31日の…×時×分×秒に、お前は生まれたんだな…」
「…そうですね…体重は××××gだったらしいです…」
「…結構、軽いな…あまり身体が強くないのは、そのせいか?」
「…おそらく、少しだけ、未熟児だったせいですね……だから、最初は父も母も、僕を大切に育てて…育て続けてくれたら、良かったんですけどね…」
「…人間は元来、悪へ簡単に変わるものだよ……それに、子どもを道具としか思えない生来の悪は決して善へ変わりやしないしね…アイツら、みたいに…この汚れた血が憎いよ」
「……ほんとう、…どうして、生まれる人間を選べなかったのでしょう…僕たちは……どうして、こんな目に…」
「だいじょうぶだよ」
「…あかし、くん」
「大丈夫なんだよ…心配しないで…テツヤは、僕が一生…大切に大切に大切に……、」
愛して(
殺して)あげる、から
「…ふふっ……僕も、赤司くんを大切にしますよ……地上でも天上でもずっと一緒にいられるように…この手で」
精一杯、愛します(
殺します)
愛すも殺すも一緒のふたりは、歪な心を貝合わせ
どんな死に様でも、きっとふたりは、
生まれて出逢えて愛し合えて、心の底から、
「誕生記念に、赤司くんの一生をもらえるならば、僕は他に何もいらない」
そう、“しあわせ”なんだ
2013.4.28 ハッピーバースデー・千架さん!!