この淡い初恋は、気付かれたら終わりでしょう

そっと見つめて、
そっと声に耳を傾けて、
そっと君に恋をする

勉強も運動もなんでも完璧にできる神様みたいな君に僕は近付いてはいけない

入学式の日、凛とした立ち姿、新入生代表の綺麗な人、一目惚れなんてありふれたキッカケ

あれからずっと、僕の生活の中心には君が立っている

君という人がこの世界にいる、それを知れただけで、僕は幸運だ

日々のささやかな喜びは宝箱に詰めて大事に大事にしまっている

身分不相応、君に近付く権利も勇気もないから、僕はただ黙って隠れて影になって、そっと不毛な恋心を育む

そっと、

「僕を好きな黒子テツヤくん、じれったいから出ておいで?」

あっ、みつかった!


「片想いはもう終わりにしないか?…お互い、にね」


みつけて、もらっていた

あぁ、やっぱり、赤司くん、君が好きです




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