そこまで、鈍くない人間で、すみません
「赤司くん、僕のこと、好きですよね?」
ドッキーーーーー!!!!!怒号のような動揺の心音が、飛び出しても、
「…自惚れないでくれないかな、テツヤ………この俺が、お前なんかを好きだなんて、あり得ないだろ…あぁそうだ、あり得ない…断じて、この俺が、お前を好きだなんて、」
ギョロギョロジタバタジタバタ、二色の瞳が右往左往めまぐるしく泳いでも、
「天変地異が起こらない限り、あり得ない…!!!」
ホの字という敗北を認めようとしない、ズルくてオクビョウな君は、馬鹿みたいにあからさまに僕へのキモチをはぐらかしているのですね
天変地異?なるほど、なるほど。君が高圧的にそんな捨てゼリフを真っ赤な顔で吐くのならば、
「…そうですか……じゃあ、せめて……」
「…え、……なっ…?!…て、テツヤ!?!?」
必殺・ギュギュッ抱きつき+ウルウル上目遣い+トロトロ甘え声で、
「…赤司くん、一度でいいから、…君に不毛な片想いをする僕を、…抱いてくれませんか…?」
チキン野郎を、瞬殺してやりますよ☆
「……、ぶふぁっ…!!!」
バッターーーン!!!鼻血を噴いてひっくり返った君の世界は、真っ逆さまに反転して、素直に僕の心へ投降してしまうのでしょう
ペロペロペロリン☆
僕の勝ちですね、赤チキくん!