今日は何の日?

「俺と黒ちんの日〜いえ〜い」
「いえ〜い」
「黒ちん、好きだよ」
「僕も紫原くん、好きです」
「お菓子食べよぉ」
「そうしましょ」

キャッキャウフフ、天使たちの戯れをポツリと孤独に見守っていた赤司はユラリとふたりに近付くと…、

「敦、テツヤ…ふたりで僕をサンドしてみないか?」
「え〜今日は黒ちんとふたりでラブラブする日だもぉん」
「邪魔しないで下さいね」
「」

まるで嫁と子どもに除け者扱いされる、可哀想な父親のようだった


 
その後…、

「…何、いじけてるんですか?赤司くん、部屋の隅っこで体育座りした背中から哀愁が漂ってますよ」
「…だって、テツヤも敦も僕を仲間外れにするから寂しいだろう…すっごく、寂しい…」
「…紫原くん、…いえ、僕らの息子曰く、“たまにはお母さんを独り占めしたい、いつもお父さんとラブラブだから”…との事です」
「…そうか」
「…そうですよ」
「…今日は大目にみてやる」
「…大人しく待ってて下さいね。後で甘やかしてあげますから…」
「…まるで僕が子どもみたいな言い草じゃないか」
「僕からしたら駄々っ子な旦那さまですよ」
「…悪かったな」
「…そんなところが可愛いですけど」
「バカ、可愛いのはテツヤだ」


「あぁ〜…もう!結局赤ちんが黒ちんをひとりじめ!!ズルいズルい!!今日は紫黒の日なのにぃ!あとでお父さんにまいう棒おごらせてやる〜!!」


赤黒夫婦とその紫色の子どもに幸あれ!!!






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