赤司は最近とある本を熱心に読んでいた。どうしてそう考えたのかは謎だが、登場人物を自分自身と自分の想い人に置き換えて感情移入しているらしい。その本を読み終えてからというもの、赤司は日常生活の中でとある行動をとるようになり、想い人を大変困らせているらしいが…


「おぉ…テツヤ…どうしてテツヤはテツヤなの…?」

「赤司くん…あの…毎日毎日出くわしてはロミジュリごっこを強要しないで下さい…赤司くんの熱っぽい大根演技、赤っ恥の茶番です」


これは困った、恥の巻き添えだ

運命的な恋に目覚め、変わってしまった赤司征十郎

まさかこんなに恥ずかしい人間へ変わるとは、周りのイタい視線と湧き上がる羞恥に耐えながら、黒子テツヤはガックリと肩を落とした





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