「黒子くん、俺と一緒に帰らないか」

遠巻きから聞こえていた声がすぐそこに。練習後すぐ、僕の前にやって来たのは柔和な笑みの赤司くん。突然声をかけられて内心戸惑った。バスケ、他には読書位か。普段あまり接点がない、そして何より近寄り難い彼とふたりきりなんて、正直息が詰まる。あわよくば、適当な理由をつけてそそくさと逃げ出したかったけれど。ニコニコニコ、この素晴らしい笑顔の圧力。無理だ、怖すぎる。防衛反応、首は縦にしか振れない。ビクビクビク、気圧されている僕は彼の申し出を断る勇気も「良かった…黒子くんに断られたら、どうしようかと思ってたよ…ふふふ」僕に断られる彼の予測も、そこには存在しないのです。




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