“赤司征十郎”という人、
『…テツ、聞いてくれよー、バスケ部にさ、すっげーコエー奴がいるんだよ!“赤司征十郎”って名前なんだけど、何でも出来る上に威圧感ハンパなくてよ…魔王みたいなんだよな…まぁ、あの才能は素直に尊敬出来るけど…とにかく、恐ろしい奴だ、アイツは。だから、テツ…赤司には気を付けろよ。もし、出くわしたらソッコーで消えて逃げろよ!』
『…え?赤司くん?…怖いって、大ちゃんが言ってたの?そうねぇ…確かに怖いには怖いけど、元々は完璧天才美少年だからなぁ…私はテツくんが好みだけど、赤司くんって美人さんよね。勉強も運動も出来るし、何より王様のように人の上に立って人目を惹きつけるカリスマ性があるからスゴいわ。…それにしても、珍しいね…テツくんが自分から人に興味を持つなんて…どうしたの?』
わからない、わからない、けれど、とうめいな僕の心は、ふしぎと、あの赤い宝石の如くキラキラ輝く彼を、さがしもとめてしまうのです、まるでそれが“運命”かのように
「……あ…り…がとう、…ござい、ます……」
“やっと、僕を見つけてくれたんですね”
僕の“運命”の人・赤い“ガーネットの君”