ピンポーン、
そんな時、急に、僕の家へ、誰かがやって来た
慌てて水滴に濡れた顔を服の袖でゴシゴシ拭いて、インターホンの画面を確認すれば、
「黒ち〜ん、サンタさんだよ〜開けて〜」
どう見ても、サンタのコスプレをした紫原くんだった
正直、なんとなく、会いたくない相手
大会でのあの光景が、キュッと胸を締め付ける
だけれど、冬の寒さが厳しい今夜、かつての大切な仲間を、外へ放っておくのは、可哀想で
「……いま、開けますね…紫原くん」
「紫原じゃないよ、サンタだよ」
「……はい、サンタさん」
ガチャ、鍵を解錠して、バタリ、ドアを開けば、
「ハッピ〜メリ〜クリスマス〜、はい、黒ちんに真っ赤なクリスマスプレゼント!」
「……え、なんで、それ、…え?」
僕は、目を疑いました
さっきは、インターホンの画面に映り切らなかった、紫サンタのクリスマスプレゼント
それが、
「黒ちんに、赤ちんを、プレゼント…う〜ん、逆に、赤ちんに、黒ちんを、プレゼント…かな〜…う〜ん、ふたりにふたりをプレゼント!」
「……、………!……、…、……」
「……赤司くん、………」
身体のほとんどを白い大きな袋に入れられて、白い布で口封じをされている、赤の人