遅ればせながら、片想い最大の危機への直面により、一念発起・幼なじみヒロインのヒーローを目指してます


「おい、またバテてんのか黒子。ほらっ、ちゃんと水分摂れよ」

「わっ!…虹村先輩、ありがとうございます…」


が、ふとした日常でもテツヤのピンチに出遅れてしまい、先を越されてしまった

床にへたり込んだテツヤをすかさず見つけて声をかけ、ワシャワシャと頭を撫でながらドリンクボトルを渡す

悔しい思いを抱えながらその様子を眺めていれば、僕は余計に見たくなかったものを見てしまった

憧れの先輩の優しさと手の余韻に浸るテツヤのカオはまるで初恋少女

あぁ、虹村先輩がうらやましい、だけど、僕にだってまだ勝機はある

僕の手には、テツヤの大好物・バニラシェイク

たかだか、ただのスポーツドリンクが太刀打ち出来るはずもない

これで、給水勝負は僕の勝ちだ!!!


「…テツヤ、お疲れ様…バニラシェイク飲むかい…?」

「…いえ、僕はこれが、虹村先輩のくれたスポーツドリンクが、いいです…」


赤司征十郎withバニラシェイク、まさかの敗北








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