命がけコレクター




一握りのチャンスを逃してはならない



ササッ、ササッ、フキフキフキフキ…


「……赤司くん、」

「なんだい、テツヤ?」

「さっきから、僕の周りの床を拭いてどうしたんですか?キャプテンのくせに下っ端じみた仕事して…とてつもなく似合いませんよ」

「…気にするな。たまには僕も下々の仕事を体感しなければいけないからね…テツヤはいつも通り一生懸命バスケに励んでいればいいんだよ…お前の努力の結晶である清らかな汗が飛び散る程に激しく動いて…」

「…赤司くん、その雑巾、そろそろ洗ったらどうですか?」


そのチャンスには多大なるリスクが伴っている


「…えっ、…そ、そんな事気にしなくていい、むしろ気にしないでくれ!」

「気になりますよ…他でもない赤司くんの事ですから」

「えっ…!」ドキッ!

「…僕の汗がたっぷり染み込んだ雑巾を一生洗わずに保管してコレクションにするんじゃないかと、気持ち悪くて気が気でないですよ」

「っ!!!」ドッキー!!!

「…その顔、図星ですか、この変態が!!!」バキィッ!!!


例えば、容赦なしの制裁イグナイト





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