07
「うげ。吸魂鬼、ですかー」
「シリウス・ブラックが脱獄したからだろう」

学生のいない大広間にて、研究のためとかすでに校内に住んでるレベルの教職員のみが集まって食事する。普段は部屋で摂るわたくしも物静かな休暇中はちゃっかりお邪魔しておりますー。というか、来ないと主に保護者…じゃないや。偉大なる魔法薬学教授が突撃してくるもので。やれるときはやれるのです私。言った瞬間失神呪文あたりが飛んできそうですが。

「今余計なことを考えなかったかね?」
「ぎゃー開心術ってやつですか」
「ふん。顔が言ってる。それにあいにくお前は頭空っぽなせいか何も出てこん」
「使ったことあるんかい!」
「そこ、食事は静かに摂るものですよ」

ぉおう。マクゴナガル教授から注意が。そしてスネイプ教授、お前のせいだといわんばかりに睨みつけるのはんたーい。 しかし、シリウス・ブラックかあ。懐かしい名前っすねぇ。

「というか私守護呪文使えません。駄目じゃん」
「ほっほ。吸魂鬼は校内に入らんよMs,クルタロス」
「です?じゃー、安心ですねー」

まさかの校長からの合いの手でした。というか皆様会話聞きすぎでは?あ、私どもが騒がしいですか。あいすみませぬ。

「せいぜい吸魂鬼の前で間抜けな声を出さないことだな」
「吸魂鬼にも気づかれない私…」

がびーんとした顔をすればスネイプ教授が満足そうに唇の端を挙げた。どこの悪徳業者っすか。教授なりの助言を頂いたのだと思いましょう(じゃないとほんっといたたまれない)

さてさて。このあとちょっと寝ますかー。大広間に来て速攻スネイプ教授やマクゴナガル教授に目の下の隈を指摘されちゃいましたし(というかもう、こびり付いてる気がする)
寝に行かないとマダム・ポンフリーの元へ連行される可能性を思えば。今日はおとなしくしようと思いますまる。


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