皆さんこんにちは!大和剛と言います。
僕は忍術学園に入る少し前から一瞬手前が予知できるようになり、それは日を増すごとに少しずつ先がわかるようになって、四年生になった今では朝起きるとその日の何時間目に抜き打ちテストがあることまでわかるようになりました!
内容まではわかんないけど!!

でもこんな力目覚めると思っていなかったし、どうしていいかもわからない。友だちも極度に少ない僕だから誰かに自慢することも…あ、いや、ごめんなさい自慢なんてできませんこんなしょうもないこと自慢しても何にもなりませんよね自慢しようとかそんなこと全然思ってないですごめんなさい!!
でも何かに活用しないと勿体ないし!かと言ってどうすればいいかわからないし…。と悩んでいたそんなある日、一年生たちが揃って綾部君の蛸壷に落ちているのを見て、その時聞こえたんです!!

「保健委員ではよく落ちるけど、一年は組みんなで落ちたのは初めてだね」

と苦笑いして話す声を。
その時すぐに助けてあげようと思ったんですけど、人と話すの怖いし一年生となんか話したことないしどうしていいかわからないしごめんなさい話そうなんてそんなこと思ってないですめっそうもない!!

木影から見てたら時間はかかったけどみんな上がってきました。見放すことはやっぱりできなかったから心の中で応援してたよ!みんな頑張ったね!
あ、いや、ごめんなさい頑張ったねとか上から目線でそんなこと思っちゃってごめんなさいひぃぃいいい!!

そのあと考えてみました。
保健委員の誰かが落ちる前に止めてあげればいいんだ!と。さて誰にしようか…。

上級生→怖い
同級生→怖い
下級生→怖い

駄目だあああああ!!誰とも話せないいいいいい!!

いや、でも危ないもの!綾部くん対侵入者用にたまにすごく大きくてスパイク入れたやつ作ってるもん!天才トラッパーだもん!!でも誰と話せばぁぁぁぁあああ…!!

そうして調べた結果、保健委員には三年生に三反田数馬くんというのがいることがわかりました。三年なら一個違いだし、…いや、でもこの季節って三、四年仲良くないし…。こないだも平君とかと三年生がケンカしてたらしいし…。あう…。
数馬く…いや、三反田君がもし四年なんて嫌いなんだぜいなくなっちまえこの野郎とか思ってる子だったら…あ、いや、思ってる方だったらどうしよぅぅぅううう!!

駄目だ、決めたんだ…。頑張るぞ!保健委員が怪我しちゃ危ないもん!!僕が止めてあげるぞ!
あ、違う、と…止めさせてはいただく…ぞ!
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