×
「#甘甘」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -



  義理の弟Hの自慢


おれのあたらしいにいさんはとてもカッコイイです。

キレイでかわいくて、でもやっぱりカッコイイです。



古武術はなんでもいろいろできます。


スルジンでもトンファーでもティンペーでも、なんでもできて、なんでもつよいです。



「今日という今日は下克上じゃぁあああ!!!」

『たぶん無理じゃお祖父様』

「ふんっ!今日という今日は倒す!」

『雑魚キャラのセリフみたいじゃお祖父様』


うちのどうじょうでいちばんつよいおじいさまにもかちます!

いっつもおじいさまをコテンパンにしています。

こわいおじいさまをボコボコにしてくれるので、ほかの弟子の人たちもおうえんしています。



ちょっとしゃべり方が変わっているのもいいところです。

どこの言葉なのかはおしえてくれませんが、きくと「知らんほうがミステリアスじゃろ?」といってカッコよくわらうのできにしません。

「ぜよ」とか「じゃ」とかいがいにも、「ぴよっ」とか「ぷりっ」とか言ってるときもあります。

いつもカッコいいにいさんがかわいくみえるので、とてもすきです。



にいさんは見た目もカッコいいです。

お日さまに当たってキラキラするぎん色のかみがきれいです。

ちょっとながめで、くびのうしろでしばっています。

それをほどいたときは、女の子にみえるくらいかわいいです。


目は、とてもきれいな金色です。

日本人じゃないみたい、ってにいさんはいってるけど、おれはだいすきです。

ほうせきみたいにキラキラしているにいさんの目をみると、おれもうれしくなります。


おやすみの日は、いっしょににわでおひるねをします。

にいさんはおれよりもせがたかいので、おれをぎゅーってしながらねます。

にいさんはいつもお日さまのにおいがして、とってもきもちいいです。


ごはんのときに、おれのにがてなものがでたときは、こっそり食べてくれます。

いつのまにかにいさんのお皿にうつっているので、にいさんはまほう使いなんだと思います。


よるもいっしょにねます。

一人ようのおふとんに、二人でねます。

にいさんがいてくれるので、まっくらなへやでもねられるようになりました。

にいさんが「おやすみ」とあたまをなでてくれると、すぐにねてしまいます。

にいさんがいてくれるとよくねられます。

あさも、にいさんがおこしてくれるのでちこくもしません。

たまにねごとで「ひろし」という人のなまえをよんでいます。

だれかはわからないけど、にいさんをきずつけるやつなら、にいさんにばれないようにたおそうとおもいます。


いまは、あさとよるしかいっしょにいられなくてちょっとさみしいです。

あと一年でにいさんと同じしょうがっこうなので、まいにち会いに行こうとおもいます。


よくくみ手もしてくれます。

やっぱりにいさんはつよいので、ぜんぜんかてません。

でも、いつかにいさんよりもつよくなって、にいさんをまもれるようになりたいです。




「にいさん、にいさん、」

『何じゃ、若』

「だいすきです!」

『…俺もじゃ(これで32回目…)』











義理の弟Hの自慢

(おれのにいさんは、さいこうのにいさんです!)
(日吉、作文は"家族について"だ)
(にいさんもかぞくです)
(最初から最後まで兄しか出てきてないだろ!)




…………………

幼稚園に作文なんて、たぶんない。

てゆか、なかった……けど。

氷帝は教育が進んでるってことで。




 

[back]