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「#幼馴染」のBL小説を読む
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  素顔ではありません、これはただの作り素顔です


岩と鬼ごっこなう


この世界にツブヤイッターがあれば僕はそうつぶやいている。

フォロワーは−13組のみんなでっす☆


『「うわぁああああおおおおおう!何この命がけテーマパーク!」「ハンター試験金かけすぎじゃんー!?」』


現実逃避は僕の特技だぜ!
はっはっは!死ぬね!これ!


「口を動かしている暇があるなら走れミソギ!」

「てめーの声聞いてるとチカラ抜けんだよ!」

『「酷いなレオリオちゃん!」「ひざかっくんしちゃうぞ!」』

「やめろ殺す気か!!!!」

っていうかマジでやばいやばいやばばばい。
息切れすごい。大嘘憑きにも限界あるっていうか岩のスピードが僕のスピードを越しそう。全力でも逃げ切れない。

一回轢き殺されてから生き返った方がいいかも、と思い始めたとき、


ひょいっ


「大丈夫かミソギ。おそらくもう少しの辛抱だぞ」

『「いや」「あの」「く、クラピカちゃん…?」』

「おいこらクラピカぁあ!」

『「キルアちゃん何で怒ってるの!?」』

…えっとね。
今の状況はあれだよあれ。なんていうんだっけ、ド忘れしちゃった…

「お姫様だっこって…余裕かお前!」

「レオリオがそれを口にすると気持ちが悪いな」

「んだと!?」

うん、そうそれ。お姫様抱っこ。プリンセスホールド。世の中の女の子の憧れだよね!
それを僕はされている。クラピカちゃんに。
キルアちゃんが鬼の形相で睨んでくるんだけど何でだろう。僕がだっこされているのがそんなに不快なのだろうか。

あとクラピカちゃん同感。顔と似合わなすぎて笑える。でもこの状況は笑えない。僕でも。

『「いいよクラピカちゃん!」「力尽きたら一回死んでくるからさ!」「クラピカちゃんまで死んじゃうぜ!?」』

まあ僕のせいで死んじゃったなら大嘘憑き使うけど!そこまで薄情じゃないしね!
でもそれってこれ以上ないくらい無駄死にだしってかやめてよして恥ずかしい!予想以上に恥かしい!

「生き返れたとしても、一度本当に死ぬのだろう?」

『「うん、それはまあ」「アレに潰されたら即死だろうし」』

「何度でも生き返ることができるからと言って、みすみす目の前で死なせはしないさ」



……………。


い…………イケメンだぁああああああ!!!
高貴ちゃんに負けず劣らずっていうかむしろ勝ってるレベルのイケメンだぁああああああ!!!
惚れるよっ?僕なんかに惚れられたら大変だぜクラピカちゃん!過負荷には嫌われるより好かれる方が致命的なんだぜ!?


『「あ、ほんとに終わった」「ありがとうクラピカちゃん!」』
「予想より重くはなかったから大丈夫だ」
『「それさえなければ本当にイケメンだぜ…」』

どんだけ重いと思われてたんだ僕。確かに体中にネジ仕込んでるからそれなりかもしれないかけど。

「あ、最後の扉だってよ」

「やっとかよ…」

「間に合いそうだね!よかった!」


多数決で手が滑って×押しちゃったてへぺろ☆(僕がやっても恐ろしいほど萌えない)
レオリオちゃんがキレかかってたけど無視して中へ入る。結局入れるんだから怒らなくてもいいのに…最近の若者はキレやすいって本当だね!

しかし最後の問題が大問題だ。


「全員で行けるが長く困難な道と3人しか行けないが短い道…?」

「残り時間はもうほとんどないぞ…」

「でもここまで来たんだから全員で行きたいよ!」

本当に性格悪いねハンター試験。っていうかこの試験の試験官が性悪だ。
仲良くできそうだよ、まったく。

『「僕に考えがあるんだけど」』

「「却下」」

『「ひどいな二人とも聞くくらいしてよ!」』

「どうせお前のことだから"自分の腕を切り落として4本分を鎖につなぐ"と言い出すんだろう」

「んなことさせねーからな」

…なぜ僕の考えていることがわかったんだ。
本誌では心がないように読めない奴で通ってるのに…おっとメタ発言だ。

それにしてもキルアちゃんはさっきから何なんだろうね。心配してくれてるの?でも嫌われてるよね僕。一度も目が合わない。

「全員で行けるよ!」

「だから、ゴン!もう時間がねぇって…」

「いけるって!俺に考えがあるんだ!!」

「それに賭けてみるか」

「だな」

『「なんなのみんな酷い」「そんなに信用ないの僕」』

まあないだろうけど。


ゴンちゃんの案は長く困難な道から全員で入り、壁を破壊して短く簡単な道へ移るというテストでいえば盛大な不正行為だった。
ハンター試験じゃなければだけどね。

「残り時間でこんな分厚い壁壊せんのかよ」

「口動かさないで手ぇ動かせよリオレオ」

「レオリオだっつーの!」

『「僕がやるよ」』

全員そろって「はあ?何いってんのお前」みたいな目で見られた。終いには泣くぞ、血の涙流すぞ!

受験生にはほとんど使い手がいなかったからずるい気がして纏以外は使わなかったけど、これくらいいでしょ。
僕にもそろそろ見せ場がほしいぜ。


ひたりと小さな手のひらを壁につけ、集中する。


全身のオーラを意識して、一気に放出させる!と同時に壁についている手に集めた。


どぉおおん!という轟音とともに直径3メートルくらいの穴が開いた。僕のオーラじゃこれくらいが限界でしょ。僕、硬できないから凝だったしね。

「おま…何したんだ!?」

「ミソギすごい!手品?」

『「うん、手品手品ー」』

「嘘つけぇ!」

「おい、早くしなければ時間がなくなるぞ」

「先行っちまうぞ」



まさか滑り台とかないよね。しかも超急なんだけど。
でも着地失敗して頭を打ちそうになったらキルアちゃんが受け止めてくれました。イケメンが増えた。


ゴールにはそこそこ人がいた。
数少ない念能力者であるヒソカとイルミちゃんはやっぱり余裕で残ってる。…けどヒソカは怪我してるみたいだね。驚き。

余談だけど僕の包帯はずったずたにされて大嘘憑きを使う暇もなく階下へ落ちて行っちゃったからこれからすっぴんだよ!

僕の顔を見た受験者が顔を見合わせたり首を傾げていたりしたけど気にしないぜ。イルミちゃんからの視線が痛くて痛くて仕方ないからね!そんなに凝視するほど面白い顔でもないでしょ。不細工である自覚はあるから勘弁してよね!




さて、次は四次試験なんだけど。

簡単にいえばくじで引き当てた番号の札を奪ってこいっていうハンターっぽい試験だった。

僕が引き当てたのは198番。




…………うん、誰?



素顔ではありません、これはただの作り素顔です
(マジで誰だ)
(スタート地点より前で躓くとかさすが僕)

…………………………………
たまにある誤変換?と思われるものはわざとである場合が多いのでご了承ください。
明らかに使い方が間違っている言葉の場合はご指摘お願いします。

狩人の原作初めの方を借りパクされたので記憶を頼りに…
ちくしょう…(ノД`)・゜・。

 

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