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第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -






夢を見た


幼い時の、あの夢を


"わたし"はあの日


紅き孤独の果てを見た







「い、やだ…やめて…やめてよ…!」


「痛い…いたいよ…イタイ…」


「こわい…だれか…!」












「………しにたい」













『ッ………ぁ…』

魘されていた影はガバッと体を起こした。
汗で張り付く赤毛が気持ち悪い。

しかし、それ以上に胸の中心が酷く痛む。


『あのときの夢…』


ぽつり、と呟いた声は、あのときと同じようにただ空間に響いていくだけのはずだった。

バタバタバタッと綺麗にそろった足音が二つ、近づいてくる。


「兄ちゃん!」
「おはよう兄ちゃん!」
「「お寝坊さんだー!!!」」

『…賢太、爛太』



自分と同じ赤毛の幼子。

大切な…弟たち。





『"俺"は…独りじゃない』





ニンゲンは嫌いだ。


ニンゲンを嫌いな俺も、嫌いだ。


そんな俺は、




神様、オレは一体ダレですか
(なんて)
(カミサマなんていないのにね)

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