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「#幼馴染」のBL小説を読む
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  霧崎が鳴門に成り代わり転生


ヤンデレ、依存、腐気味、グロや犯罪描写注意
霧崎花で依存関係、成り代わったキャラのキャラ崩壊が激しいです













花宮真が事故死した。
三年の冬、受験とウィンターカップを目前にした季節だった。
東京は何十年ぶりかの大雪で、視界も不明瞭で道路は当然ながら凍結していた。
そんな時期にはよくあるスリップ事故。
花宮真はあまりにも呆気なくこの世を去った。


地獄はここから始まった。


花宮の葬式が終わった翌日に古橋が自殺した。
部屋のドアノブに制服のネクタイをかけて死んでいたそうだ。遺書は見つからなかった。
しかし、俺たちは自殺の原因が花宮の死であることをはっきりと悟っていた。

次に死んだのは山崎だった。
登校中、急行列車が通過する寸前にふらりと線路に倒れ込み、血液と内臓をぶちまけて即死したそうだ。
目撃者によると、ぼうっと空を眺めていたかと思ったらまるで貧血でも起こしたかのように線路に向かって行ったのだという。これは貧血による事故だと処理された。自殺と証明しようにも遺体が肉片しかないのだから不可能だ。
しかし俺たちは山崎は自殺したのだと理解していた。

その次は原だった。
原は前の2人とは気色が違った。無理心中だった。
花宮を轢いた運転手の家を真夜中に訪れて運転手の家族を縛り上げ、家中にガソリンを撒いて火をつけたのだという。
まさに狂気の沙汰だった。連日ニュースで取り上げられ、俺も友人として取材陣に囲まれそうになったがのらりくらりと躱した。
原は全くの正気で全てを行ったことくらい分かっていた。


次は俺の番だ。

運転手の家と家族は全て焼け落ちたが、肝心の運転手は拘留されていたため無事だった。
原の奴はどうやら俺の分を残してくれていたらしい。
俺は一時帰宅を許された運転手にそっと近づき、「落とされましたよ」と声をかけた。
もちろん彼は何も落としてはいない。
振り返った瞬間、俺は右手で握っていた物を彼の心臓に突き刺した。
そのまま真下におろして腹を裂き、致命傷にする。
通りの空気が一瞬凍りつき、瞬間、絶叫がほとばしる。

俺は虫の息になった運転手の頭をぐりっと踏みいじり、薄笑いを浮かべてこういった。



「罪には罰を」



俺は血に塗れたナイフを自身の首に滑らせ、絶命した。
これが、俺が瀬戸健太郎だった頃の話。
奈良シカマルに生まれ変わる前の話。
そしてこれからは、

「コラー!ナルト、戻ってこいっ!」
『追いついてみろってばイルカ先生!』

その笑顔の下で全てを嘲笑っているうずまきナルトという名前になった花宮真の話。


…………………………………
花宮は事故死だけどそのあとみんな自殺しちゃったよ!っていうヤンデレ

うずまきナルト
元花宮真。今世は女だが男装している。
自分に九尾が封印されていることは知っている。
周囲に警戒されないように馬鹿っぽく振舞っているが本性はかなりの腹黒。
元チームメイト達が予想以上に自分に依存していて寒気がしたがまあ好きなので良しとする。身内に甘い。
元チームメイト以外は基本的に信用してないしできない。

奈良シカマル
元瀬戸健太郎。まともに見えて1番花宮に依存している。
殺せと言われれば幼馴染みだろうが血の繋がった家族だろうがぶっ殺せる。
自分が最も花宮を理解している自負があり、独占欲もある。

サイ
元古橋康次郎。まともじゃなく見えてやっぱりまともじゃない。
花宮を最も崇拝し、最も忠実であろうとする。前世では叶わなかったが今世の目標は「花宮のためもしくは花宮の命令で死ぬこと」

デイダラ
元原一哉。花宮を中心としたチームメイト全員が好き。この輪の中に他人が入ってくることを最も嫌う。
花宮の本性を知った人間を皆殺しにすればいいと思ってる。
原にとって元チームメイト以外の命はそのへんの羽虫と同等の価値しかない。

鬼灯水月
元山崎弘。自分で思っていた以上に花宮に依存していて頭を抱えた。
でも元チームメイトのことは大切だし好きなのでそれを守るためなら他が犠牲になっても仕方ないと思っている。
鷹にいるのはナルトの命令。時折分身して木の葉にいる。


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