喰種が狩人キャラを育ててみる
オトナ嫌いでコドモ好きな喰種が狩人の世界にトリップする話。
母から受け継いだ羽赫、父から受け継いだ甲赫、自分自身の鱗赫を持つ。
赫包は1:1:3で計5つ持っている。
羽赫は鳥の鋭い翼のような形状で、甲赫はサソリの尾に似ている。
仮面舞踏会に使うようなマスクを好み、数種〜数十種所有している。色やデザインは多種多様だが全てに羽飾りがついているためCCGには「ウィング」というコードで呼ばれている。
コドモは殺さない主義で傷つけることも嫌う。逆にオトナは進んで殺そうとする。
義務教育を一切受けていないが独学だけで医大生にも引けを取らないほどの知識を有している。
赫子の関係で服はゆったりとしたものを好む。
名前は月城儚。
年齢はウタより少し下くらい(22、23?)
十代の頃にウタと出会い、ウタからの熱烈なアプローチによって付き合い始める。
出会った当初は両親を殺した捜査官を探して色んな区を荒らしまわっていた。感情の起伏も乏しく、四方にそっくりだった。
タタラと個人的に仲がよく、アオギリにも出入りしている。幼少期には「解体屋」として喰種レストランにいた。そのときに鈴屋と面識あり。
人間に混じり家族3人で生活していたけれど大人に通報されて両親を殺され、1人で逃げていたところを数人の子供に助けてもらう。これによりCCGとオトナを心底憎んでいるがコドモはすべからく博愛している。
曽祖父が隻眼の喰種であり、隔世遺伝したためRc抑制剤を飲めばゲートをくぐっても感知されない体質。この体質を活かしてCCGに二等捜査官として所属している。
目的はクインケにされた両親を奪い返すこと。
アオギリ襲撃時にいろいろと都合をつけて奪還し、混乱に乗じて逃亡するも捜査官に見つかり、攻撃を受けて崖から落下。
気がつくと流星街にいた。
以下、導入部分↓
痛い。
千切られた右腕が再生していない。肉体のダメージがひどすぎる。
今、追撃を受けたらひとたまりもないのに、あの白鳩は何をしているのかしら。
間抜けね、これだからオトナのヒトって嫌いなの。
なぜかしら。
アオギリのアジトは森林に囲まれているのに、溢れるようなゴミの匂いがするなんておかしいわ。
ヒトの死体と、腐った食べ物と、鉄くずと…あとはよく分からないものの匂い。
痛みに霞む目を無理やり開けると満天の星空、それとうず高く山を作るゴミが見えた。
内心で首を傾げながら横を見ると、ちょうど良く人の腕が落ちていた。
ぼろぼろの赫子を伸ばして捕食するとなんとか再生できた。
『ここ…日本じゃないのかしら…』
アジトに来ているらしいウタの気配もない。他の喰種の匂いもしないし戦闘の音も聞こえない。
ゴミ山の中に新聞のような紙切れを見つける。
見たこともない記号が並べられていた。
いつか読んだファンタジーの展開が頭をよぎる。
"目が覚めると、そこには異世界が広がっていた"
そんな馬鹿な、と否定しつつ一週間が過ぎた。
もう認めるしかない。ここは私が生まれ、生きてきた世界ではない。
元の世界では死んだのか、それとも行方不明なのかも分からない。
この世界にはハンターという職業があり、魔獣と呼ばれる言語を扱う獣がいるらしい。
『(この世界では…喰種は"魔獣"なのかしらね)』
そして"念"と呼ばれるオーラが存在し、それを操ることで強大な力を得ることができるらしい。
三日前に出会ったアマチュアハンターと名乗る男がぐちゃぐちゃとそんなことを言っていた。
オトナはとにかく全員嫌いなので四肢をぶった切って食い荒らした。
その男が持っていた指導書らしきものと苦労して作った言語表を照らし合わせて解読してみると驚く程容易く身に付いた。
喰種は念能力を扱いやすい体質らしい。
『そろそろ本格的な住処を決めて帰る方法を…あら?』
「おねえさん、だぁれ?」
後ろからかけられた幼い声色。
振り向くと6、7歳くらいの子供がいた。
『私はハカナっていうの』
「おねえさんも捨てられたの?」
聞いたところによればここは世界中のゴミが廃棄される場所だという。
なるほど、ヒトですら捨ててもいいということか。
『そうね、捨てられちゃったみたい』
"世界"に、ね。
「なら、俺たちのところにおいでよ!一緒に暮らそう!」
『あらあら、簡単に他人を信用するものじゃないわよ』
「そういうことを言う人は信用できる人じゃない?」
『ふふ、あなた、頭のいい子なのね』
「あなたじゃないよ、俺はクロロっていうんだ!」
………………………………………………
こんな感じでウヴォー、ノブナガ、マチ、パクノダ、シャルナーク、フランクリン、フィンクスを育てる。念も教える。
旅団が手を離れた頃にヒソカと出会ってしばらく同居する。
その後、天涯孤独になったクラピカと出会って稽古をつけたり励ましたり。
そしてハンター試験で再会。
ヨークシンでド修羅場が展開されます。ウタさん出てこないな!!!
ちなみに旅団は喰種を理解していて、ヒソカは割とどうでもよく思ってて、クラピカはそういう嗜好(食人)を持った人なんだと思っている。
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