タイムマシン
※現パロ転生
タイムマシン。それはきっとこの世には存在しない想像の産物。きっとあと数百年はまだ発明する事が出来ないだろう、人類の欲。遅いっすよ、先輩。走ってきた先輩に悪態をつく。「うるせー、ならお前が自分で買いに行けばいいじゃねえか、飲み物くらい!」じゃんけんで負けたのは富松だもん。だもんじゃねぇ。そんなやりとりをしながら、買ってきてもらったココアに口をつける。いつかこいつは、タイムマシンがあったら生まれ変わる前の自分を探すんだと、目を輝かせて言っていたけれど。空き缶を握り潰して、小声で呟いた。缶をゴミ箱に投げ捨てるのと同時に。何であんたは覚えてないんだよ、と。「あ?何か言ったか?」いや、タイムマシンなんかいらないなあって。だって、あの時の、僕等の最期は。
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