。。
「………はぁ?」
何言ってんのこいつ。
こっちのセリフだっての…
「こっちが聞きたいって言ったんです。どなたですか、何用ですか、そもそもどうやって入ってきたんですか…」
色々非常識でしょ、
振り返って聞けば困惑の色が見て取れた。ていうかイケメンだけどなんか変。
「貴様、それはどういうことだ」
…なんか今滅多に聞かないような二人称で呼ばれた気がs
「早ぅ答えよ」
「いいいいたいたいたいたいたいたいたいたいたッ、痛っ!!!!」
ジョリジョリとした感覚が頬を襲う。なんだ。
ていうかもう一人いたのか。
「っておま!!!!そりゃないっしょそれタワs」
「答えよ」
「いいいいたい!!!!!!言うから!!言うから落ち着いてそれどけて!!」
「……毛利の旦那…やめてあげなよ…」
取っ手付きのタワシほっぺに突きつけられた…痛い。まだ新品の奴だったから良かったよ…使用済みのとかだったら自分立ち直れない…
使用用途を知ってか知らずか若干楽しそうな様子でぐりぐりしてくる目の前のイケメン。いや、美人。なんだそのハット…
残念なイケメンに残念な美人。
二人とも緑だし…なに?ペアルックみたいな?色だけの。イケメンに美人ってこいつらカップルか…うわ、禁断の恋。
「痛い!!!!」
「フン」
考えてたことがバレたのだろうか、ぐりっとまた攻撃された。
何だ、エスパーか。
毛利の旦那さんエスパーですか…
そんなことはいいの、と残念なイケメンに話を戻される。
彼はお喋り好きなのだろうか、ペラペラと、所謂マシンガントークってやつでものすっごい喋りだす。突っ込む間も与えてくれない…
そうか、その道のプロか…あんま見習いたくないぞ…
しばらく黙って話を聞いていたが腑に落ちん。つかちょ、ちょっと待って!
「え、は?ちょ、え、聞きたいことありすぎるけどとりあえず今なんて言いました!?」
「何って…さっきいた部屋の旦那達が起きてきたって言t」
「旦那達!!!?え、お二人だけじゃないんですか!!!!?嘘!?」
「そのようなことを口にして何になる。貴様は馬鹿か」
え、え…こんな面倒で残念な美形だと思われる人たちがまだいるってんですか!!?やだ、超やだ!!
「とーにーかーく、そこで話聞くから。逃げられるなんて思わないでよね」
「超逃げたい」
「よほど殺されたいようだな」
「冗談です」
かくして背中に布団叩きを突きつけられたまま彼らが最初にいたという部屋へと背中を押された。タワシはポイしてくれた。
「ちなみに何人居らっしゃるか、聞いても…?」
「俺様たち含めて、6人だよ」
6人!!!!!??無理っ、やだっ、とりあえず……
シャワーしたいです…
遭逢
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