凍結小説 | ナノ

60


『こ…此処は…?』





回りを見渡すと、見覚えのある部屋だった。



雪華はツナの部屋に座り込んでいた。



「雪華ちゃん!!」




ギュウ




普段は雪華の身長が高いため無理だが、今は座り込んでいるため、細い雪華はツナの腕の中に収まった。




『ツ…ツナ?///』




抱き締めることはあっても、抱き締められる事は無いため、てれているようだ。






ドキンドキン…




『(こんなにちかかったら…心臓の音が聞こえちゃうよ…//)』




ツナの肩越しにはリボーンや海に里奈、美咲がいた。





「…た…」




『へ?』




「よかった…無事で…」




そういいながら涙を流したツナ。




「雪華ちゃんが無事でよかった…」




そう言うと、少し照れくさそうに笑った。




ドキンドキン…




『!』




自分のものではない音が聞こえてきた。




『(これは、ツナの心臓の音…?////)』




内心悶えている雪華




「あっ、ごめん!いきなり…その…」




雪華の背中に回していた腕を解き、あたふたするツナ。




『別にいいよ』




少し照れくさそうに笑った。





「////あ、それと…

おかえり」




たったその一言に涙が出そうになった。




だがその涙をおさえ、言った。





『…っただいま』





感動的な再会。




でも時空の女神は簡単には泣けない。



時空の女神は、特別だから…



まだ何もしらない大空は、この後全てを知り、絶望する。



全てを知るのは、そう遠くはない…


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