「『え……』」








私とチャールズは2人して驚いた声を上げた。










私が妊娠……?チャールズの子を……。









「気づかれませんでしたか?……まぁ、珍しいことではないですよ。検査の結果、お腹の赤ちゃんは健康です。恐らく妊娠2ヵ月というところでしょう」








信じられない……と思いながらも、
よくよく考えてみると全く心当たりがなかった訳ではない。











私はまだ膨らんでいないお腹に思わず手をおいた。









「今のところ異常はみられませんが、絶対、安静にしておいてくださいね。

貴女の身体はもう貴女だけのものではないのですから」











そういうと、医者は自身の白いものが混じった髭に触れながら、部屋をあとにした。








「う、うそ……。

チャールズ!聞いた!?私たちに赤ちゃんができたのよ!」







医者の言葉に感極まって思わずチャールズの方を振り向いた。










信じられない……









私たちに赤ちゃんができるなんて……











けれど、そんな私とは対照的に彼は神妙な面持ちだった。










「どうしたのチャールズ……?

嬉しく、ないの?」



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