「……え?」




一瞬、自分の耳を疑った。





だけどグレイは眉一つ動かさず、ソファに腰掛けるとベルトを緩めておもむろにソレを取り出して、私を見下ろす。










『ほら、ボクが好きなんでしょ?だったらコレをしゃぶりなよ』










言われた瞬間、本当に終わったと思った。





グレイに今までそんなこと要求されたこともないし、
夫にだってそんなことしたことない。









『どーしたの
体だけでもいいんじゃなかったのぉ?』






私が躊躇っているとグレイは追い打ちをかけるように言う。




こんな娼婦の真似事……
貴族の令嬢として生まれた私にはとても屈辱的だ。









だけど、それでもグレイとの関係を壊したくなくて、私はそっと彼のソレに指を添えた。








『し……失礼します』










初めてのことに戸惑いながら、まだ まったく反応していないグレイのものを口に含めば、彼は少し驚いた顔をした。








ピチャ、チュパッ‥





「んッ……んっ、ふぁ」







柔らかいソレを舐めるのは、とても屈辱的でお世辞にもいい気分はしない。







(私は、いつも……グレイにコレで貫かれてきた)







大切な奥さんにはこんなことさせないんだろうな……なんて思いながら、ぎこちない舌使いでグレイのモノを丹念に舐め上げた。





『……っあ……』






強く吸い上げるとグレイは濡れた吐息を吐きながら、快楽で眉根を歪ませた。


先端を刺激すればピクピクと震え、まるでソレだけ別の生き物のようだ。










もう少し……





彼を喜ばせることができれば、きっと彼は戻ってくる。






そう信じて、この嗚咽に耐える。









口内で彼のモノが少しづつ硬くなってきた頃……







『……もういいっ!』










グレイは機嫌を損ねたのか、私の頭を押し退けてさっきまでくわえられていたモノをさっさと直して立ち上がる。








「ま、待って!グレイ


私 何か気に障ることでも……?!」



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