ザァァァ...









先程から雨が降り止まない。














チャールズを乗せた馬車は無事に着いてるだろうか?



事故とかに遭ってなければいいが……


















「……って、これじゃチャールズのことが好きみたいじゃない!」







時計を見れば時刻は、深夜2:00



それなのに、さっきからなかなか寝付けない。


























認めたくはないが、さっきからチャールズのことばかり考えてる。















一般的に考えたら夫の安否を心配するのは当然かもしれないが、私の場合は政略結婚。


チャールズに対して 愛も何もない。
それは彼も然り。







(けど、これじゃあ私だけ彼に片想いしてるみたいじゃない……)

















枕に顔をうずめるとほんのりチャールズの匂いがした。











それが余計に愛しさを煽る。











(早く……帰ってきて)










あの我儘な声が聞きたい。

その鈍く銀色に輝く髪に触れたい。









私の全てを奪っていくような激しいキスも……今なら恋しいかも。









名前は寂しさを埋めるように自分の体をギュッと抱き締めた。
















なんでもいいから

会いたい……




ページ数[1/2]
総数[15/80]





×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -