「う、う〜ん……」












(やばい、飲み過ぎたかも……)





ワインの飲み過ぎのせいで体中が火照り、頭がクラクラする。










視界もぼやけて、気が付いたらエリザベスもいなくなっていた。









フラフラしながら、広間の隅を歩いていると、誰かに腕をつかまれた。










『何してんの』



「ぐ……レイ伯爵?」











グレイ伯爵は呆れたように私を見つめると、私を引っ張って広間を抜け出した。












「グレイ伯爵?……いいんですか、式を抜け出して」





『構わないよ。式って言うより、二次会みたいなもんだし。
それより君、酔ってるんでしょ?
部屋に戻ってないと変なのに絡まれちゃうよ』








グレイ伯爵は振り向かずに答えた。





(なんだこの人、意外と優しいところがあるんだ)












そう思っていると、着いた場所は明らかに私の部屋ではない。
















「あの……グレイ伯爵。ここ、どこですか?」











酔いで回らない頭で尋ねると、彼は慣れた手つきで扉を開けた。
















『ボクの寝室』




「えっ!?」














その一言で私の酔いは一気に醒めた。










「最悪な結婚式」
続く??




--------アトガキ---------


よく考えたらグレイ伯爵よりリジーの方が爵位が上なんですよね!!
そう思ったら出したくなったミッドフォード家。



ページ数[3/3]
総数[8/80]





×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -