※会話文
『ねえ、サソリー。トリック・オア・トリートって知ってる?』
「あぁ?当たり前だろ。確か菓子貰って悪戯も出来るヤツだっけか?」
『いやそれタチ悪すぎでしょう!お菓子もあげたのに悪戯までされるって…救いようがなくて可哀想だから』
「俺がやられる訳じゃねェからいいんだよ。……で、それがどうした?」
『今日がハロウィンだからサソリにやろうと思ったんだけど…』
「ククッ……俺に、ねェ…。まァ構わねェけど?」ニヤッ
『そんな含み笑いされたら言う気も失せるってのー。……でも折角のハロウィンだし…トリック・オア・トリート!』
「あぁ、菓子は持ってねェな」
『じゃあ!』
「だが…代わりに甘い時間をお前にやるよ」
『……へ?』
「よっと」ヒョイ
『え、ちょっ!なんでお姫様抱っこ!?』
「ンなもん決まってンじゃねェか。俺の部屋行くぞ」
『〜〜っ!!』
ハロウィンとは?
それはお持ち帰りされる甘いイベントである。
(こ、腰が……)
(お目覚めか?姫さんよォ)
(も…もう少し手加減してくれたって良いじゃない!)
(あぁ?……ンなもん出来っかよ)
(え?ごめん、聞こえなかった)
(聞かなくて良いんだよ(可愛すぎて手加減なんかする余裕ねェんだよ))
((旦那ぁ…。声が聞こえてきてオイラ寝不足だぞ…うん))
ハロウィンとは?