小さい頃からずっと遊んできた小さな公園

その公園のブランコで高校生男子二人で二人乗り

二人とも立てば何とかできるものである

ただし狭いし漕ぎにくいし体は必要以上に密着する

「ちょっとななちゃん、もうちょいどいて」

「そんなこと言われても無理!」

こうやってギャーギャー言いながらブランコをこぐ

これがまたいつコケるか落ちるかわからなくて面白いのだ

しかし相手がこの幼なじみ以外は死んでも遠慮する



って言う話をしたら共通の友だちが爆弾発言で一言

「お前らもう付き合えよ」

「はっ、このバカと!?」

「あー、ななちゃん。バカって言った方がバカ何だよ!」

「うるさい、ならお前は俺と付き合いたいか?」

「それは嫌、付き合うなら女の子がいい」

「それは俺も一緒だよ」

そうやって掛け合いをしていたら友だちはまた爆弾を落とした

「痴話喧嘩にしか見えない…」

「ちょっとどういうことだよ!」

「そのままの意味だけど」

「だからななちゃんと付き合いたくなんかないって!」

「ちぇっわかったよ」

そんな会話をした日さえ俺らはブランコに乗る

これってただの腐れ縁だよな?
(きっと一生気がつかないでしょう)
(鈍感な彼らは自分の気持ちに)


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確かに恋だった


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