「もう、幸村くんかっこいい!!!!!!」
「…なまえ、さっきからそればっかりやな」
「だって、あの優しげな微笑み、凛とした立ち姿、そして、時折見せる儚げな表情…四天宝寺のどこにもいないあの美しさ!!」
「……先輩、そんなんどうでもいいから一緒にデュエットしましょうよ」
「光…ジェラシーか!?ジェラシーなのか!?でもごめん、私の心は幸村くんのもん!」
「…なまえ、イケメンなら隣におるやんか」
「んんー、エクスタシー!」
「おい、謙也。幸村君とこの変態を一緒にしないで。ほんと、自称スピスタとか、変態とかおったから辞表出そうかと思ったけど出さんくてよかったー!幸村くんに会えて、なまえ幸せ」
「気持ち悪っ」
「うっさい、自称スピスタ!」
うん、ここまで見てわかる人はいないだろうけど、四天宝寺の男子テニス部でカラオケなう。
今は千歳と金ちゃんがタイトルが崖の上から始まる曲を歌ってる。
癒されるわ…
とか、思ってると光が私を呼んだ。
「なんだい?デレ期なまじかわいいオレの嫁」
「先輩が嫁であって、俺が嫁ちゃいます」
「だって、私の婿は幸村くんだもん。てへぺろ。」
「……」
むすっとする光。
え、この子なんなん。
今日ほんとにデレすぎだろっ!!?
我ながら気持ち悪いと思うくらい悶えていると、自称スピスタが立ち上がった。
「しゃあない。そんな神の子好きななまえのために一肌脱いだろ!!」
「まさか、従兄弟のツテで会わせてくれんの!?」
「ちゃうわ。それに俺の従兄弟は氷帝や。」
そんなことを言いながら、スピスタは何やら、曲を入れている。
「よし、いくで!!!」
そう言って、スピスタは歌い始めた。
…幸村くんのキャラソンを。
*
「どや!」
「……」
『あなたの点数は……33点です!』
「はあ!?もっと行くかと思たのに!」
「…だっさ」
「……こんの…幸村君をなんやとおもってんのドアホ――――――!!!!」
「ちゅうことがあってな。どうかうちのマネージャーを幸村クンと会わさせて欲しいねん」
「ふむ…わかった、この柳が話を通しておこう」
*
「やばい!幸村くんと会えるよ!!白石ごめんね!変態とか言っちゃって!!流石聖書!立海と合同合宿をできるようにしてくれるなんて!愛してるよ!幸村君と光のつぎに!」
「財前の次かい」
「だって光はオレの嫁」
「はいはい。ほら、立海きたで」
「う…わ…どうしよう!私、変!?おかしない!?」
「おかしくないない。」
「やあ、白石。今回の合宿に呼んでくれてありがとう」
「いや、気にせんでええよ。こっちはマネージャーのなまえや」
「ああ、君が蓮二が言ってた子だね?俺のファンだっていう。ありがとう」
「こ、こ、こんにちは………白石、白石!!!!!!!!!」
バッと、幸村君に背を向け、私は白石を呼んだ。
「なんやねん?」
「どうしよう、鼻血でた」
「はあ!?」
このあと、私は幸村君とメアド交換したのでした。わっほい!
*
テンションおかしいんです。
財前→→なまえ→→→→→幸村
な感じ。
反省はしている。
後悔はしていない。