「……」

ごくりっ、と息を呑む。
ここは、セイガクジム前。
リベンジを果たすためにここに来た。

「……震えているの?」

後ろにいる精市からの声に思わずビクッとした。

「そ、そんなことないよ。……いくよ」

すうっと、息を吸い私は中へと足を踏み入れた。

「すみません……」

「誰だ」

「!あっ手塚さん……ハユリです」

「ああ。再挑戦しにきたのか?悪いけどそう言う気分では……」

「へぇ、逃げるのかい?」

「!!!」

一瞬だけ手塚さんは精市を睨んだ。と思ったらこっちを見た。

「……わかった。では再戦を受け入れる。挑戦者はこちらへ!」

「はい!」

私はゆっくりと、足を進めていった。




「審判は僕、不二周助がやるよ。挑戦者さんははじめまして、かな?」

「はい!!ハユリっていいます!」

「……にしても、久しぶりな人もいるんだね」

そう言って不二さんは精市を見た。

「……俺のことはほっといてくれて構わないから。ただ客としてみるだけさ。ハユリと手塚の試合をね」

「ふぅん……わかったよ」

……手塚さんといい、不二さんといい、サエといい……精市は面識ある人が多いなぁ。

「バトルルールの説明をしよう。試合形式はシングルバトル。今回は使用ポケモンは二体とする。ではいくぞ、ゆけ!ゴローニャ!!」

「出てきて!!しぃ!」

試合、開始!!








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