「ぶぃ、あなをほる!しぃ、エナジーボール!」

2匹に指示を出す。
今はセイガクシティジムに勝利するための特訓としてしぃとぶぃをたたかわせている。
2匹とも久しぶりの対戦に生き生きしている。
私はそんな2匹を見てから、ちらりと後ろでにこにこしている精市を見る。

…ぶぃと一番したい特訓、しにくいなあ…
あんまり人前でしたくないんだけど…

しかたがない、移動するか。
私は小さくため息をつき、パンパンッと手を叩いて試合の終わりを2匹に告げる。

「しぃ、ぶぃ、お疲れ様。しぃはボールに戻って?ぶぃはおいで」

そう言うと、しぃはおとなしくボールに戻り、ぶぃは私とびつく。
そんなぶぃを片手で抱きかかえつつ、私は精市の方を向いた。

「精市、ごめん。ぶぃと2人で、特訓してくるね」

2人で、という部分を強調して言うと、精市は驚いた表情をしたが、すぐににこっと微笑んだ。

「ふふっ、わかった。いってらっしゃい。俺も用あるから、先に宿に戻ってていいからね?」

「あ、うん。ありがとう」

あっさりとした返事に驚きつつ、私は山の麓へと向かっていった。






「うーん…あのイーブイ気になるなあ…」

「…うわ、またハユリの監視でしゅか…ミーはいかないでしゅ」

「お前に任せるって言ってないだろう?うーん…ティアにたのもうかな」

ティア、透明になれるし飛べるし。
そう言って呟いた幸村はボールからティア…ラティアスを出した。

「…私、賛成しないわ」

ボールから出てきたとたん主にテレパシーで反論するティア。
そんなティアにため息をつき、幸村は口を開いた。

「うーん、ティアが珍しいね」

「別に…ただちょっと、過保護というかあの子に執着しすぎじゃない?って思っただけ」

そう言って苦笑するティア。

「ふふっ…そうかな?でも知っとくべきだろう?敵のことは」

にこっと笑い立ち上がる幸村。

「まあ、いいや。あのイーブイに関してはまた色々観察しよう。それじゃあ行こう。…手塚の元に」





ちょっといろいろおかしくて、46話と同じ内容で47話を昨日あげてました...すみませんでした!







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