「あと一回…こっちが点を取ればゲームセットです」
「っ……」
「では、いきますよ…」
「くっ……!!」
まさか、テニスをするなんて。
日ごろスポーツをしない自分を呪う。
とか、考えながらボールを打ち返したときだった。
「レーザービーム!」
「!!」
なんなんだいまのは!!
ていうかありなの!?あれ、テニスなの!?
ああ、ダメだ…
そう思ったときだった。
モンスターボールからポケモンが出てきた音と共に、うなり声が聞こえた。
そして視界の隅には、後ろから大きな閃光。
そっちを見ると
「ペンドラー!?……もしかして、しぃ?」
今回の旅の手持ちとしてつれていた、ペンドラーのしぃだった。
「今のは…はかいこうせん?」
そうたずねると、小さくうなずくしぃ。
「……たいしたものです」
はっとして番人の方を見ると、小さく微笑んでいた。
「主を守るために自らの意志でボールから出てくるとは…ペンドラーとあなたの絆に感動しました!!
いいでしょう!どうぞここを通ってください!」
「え…あ…」
「この門を通るのは貴女が初めてです。いろいろあって大変なことがあるでしょうが、頑張ってください。あ、一応何かのために私とすぐ連絡をとれるようライブキャスターに私を登録しておきますね!」
「あ、ありがとうございます…」
なんかわからないけど…
とおれるみたい…?
「さて、私たちの地方を冒険するならば一度柳、という男性に会っておくとよろしいですよ。ここの地方のことや、これからのことを教えてくれるでしょう」
「は、はい]
「では、頑張ってください。」
そういって番人に背中を押される。
「…と、とにかくがんばろっか」
そういうとしぃはうれしそうに鳴いた。
「…ほう…柳生が認めたトレーナーか…」
*
というわけで第3話。
柳生でした。
最後は誰でしょう!?←
ポケモン勝負してないね!←