「でてきて!モシ!!」
「ここで炎タイプを選ぶか。ではたのむぞヒードラン!!」
「なっ…!?」
私は思わぬ相手のポケモンに目を見開いた。
ヒードラン。
イッシュ地方でも最近発見されたとされる伝説のポケモンだ。
伝承によればシンオウ地方が作られた際の火の玉からハードマウンテンという火山と共に生まれたとされるポケモン。
「俺の相棒のポケモンだ。」
まさかここで炎・はがねタイプのヒードランが来るとは。
対いわ・じめんを考慮してモシを出した私にとってはとても痛い。
けれどここで弱音を吐くわけには行かない。
私は、この地方のジムを制覇するのだから。
「モシ、はじけるほのお!」
私の声と共にモシはヒードランめがけて技を繰り出す。
大きな音と共にそれはヒードランに命中した。
なのに。
「ヒードランの特性はもらいびだ。炎タイプは効かない。」
「!」
しまった、と思った。でももう遅い。
「ヒードラン!ストーンエッジ!」
「っ…!モシー!!」