「んじゃ、ねーちゃん勝負やで!!たのむで、ガル!!」

そう言って出してきたのはガルーラだった。

「ワイのガルはめっちゃ強いんやで!それに、ワイに優しいんや!!」

「…ハユリさん、金ちゃんはあのガルーラに世話されとんのや。簡単に言うと、第二の親やな」

「へえ…」

ほんと、金ちゃんかわいいな!
でも、バトルでは容赦しないよ。

「おねがい!モシ!」

やる気まんまんででてくるモシ。
(どうやら、さっきのバトルで相当自信があるみたい)

「いくで!ガル、ピヨピヨパンチや!!」

え!?
金ちゃんもノーマルタイプ使うの!?

そう、油断した時だった。

「ハユリさん油断したらあかん!!!」

「え?」

当たった。

効果はないはずなのに。
…どうして?

モシは、ダメージを負い、そして混乱状態になってしまった。

「よっしゃ!いい調子やで!」

「…どうして?」

「…特性や」

私がつぶやいた疑問に、光くんが答える。

「…特性?」

「おん。金ちゃんのガルーラの特性はきもったまや」

「きもったま…?…って、ゴーストタイプにもノーマルと格闘タイプの技があたるっていう!?」

「せや。…あのゴンタクレは一見ポンポンと技を出しているように見えて、色々考えて出しとるんや。………まあ、9割以上は、野生の勘やけどな」


…金ちゃん、思ったより油断できない相手みたいだ。








第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -