「あー!!!!財前や――――――!!!!」
少し、いやかなり禍々しいジムの中を歩いていると、目の前に野生児が現れた。
どうやら光くんの知り合いらしい
「げ、」
「どしたん!?財前がここ来るなんて珍しいやん!財前して「少し黙れや」ん゛―!!」
しゅばっと私の後ろにいた光くんが私の前に来て野生児くんの口を手で塞いだ。
「財前のアホー!!」
「おい、遠山。あんまりゴンタクレとると、白石さんに毒手やられんで」
「いややー!!!!」
「毒!?」
「おん。毒手」
「ってことはやっぱり毒タイプ…」
「さあ、どやろなあ?」
「!姉ちゃん、もしかして『ちょーせんしゃ』なん!?」
ぱあっとさっきまで青くしていた顔を明るくさせる…野生児くん。
「う、うん」
「よっしゃあああ!!これで白石にバトルしても怒られへん!!」
「はいはい、せやな」
「ねーちゃん名前なんていうん!?あ、ワイは遠山金太郎や!金ちゃんって呼ばれとるで!」
「あ、とハユリっていうんだ。よろしくね、金ちゃん」
金ちゃん、野生児っていってごめんね。
なにこの子、すっっごい可愛い。
ポケモンみたい!
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