「にしても……のぞき見なんて趣味が悪いな」
「ふふ…のぞき見しだしたのは俺じゃないよ」
「いつ見てもボロい家でしゅ…」
「!!」
「う、嘘でしゅ、嘘でしゅ!だからユクシー、ミーの記憶消さないでほしいでしゅ!」
「はあ…ユクシー、やめなさい。」
「怒らなくていいんだよ、蓮二。悪いのはシェイミなんだから。」
「う……ご、ごめんなしゃいでしゅ…」
「で、本題だけど。あのこかい?よそ者は」
「……。ああ…」
「ふうん。意外といいやつそうじゃないか。話や、行動を見ているとね」
「ああ、あいつはいいやつだ」
「気に入ったよ」
「予想外だな。」
「でも俺は、よそ者を許しはしないよ。あの子が特例なだけだ」
「そうか…。」
「じゃあ、俺はもう行くよ。柳生が許したよそからきたっていうやつを見に来ただけだし。にしても…まさか、俺たちと同じぐらいの年で、しかも女の子なんてね。…ほら、行くよシェイミ」
「ま、まつでしゅー!!」
「ああ、そうだ」
「へぶっ!いきなり止まったら危険でしゅ!」
「蓮二。…本当に、他の地方に行きたいかい?」
「……あれは冗談だ」
「ミーは無視でしゅか!?」
「そうか、ならよかったよ。……シェイミ、わかったからいじけない」
「ぶー……」
「帰るのか?それなら行き先は同じだからよかったら…「いや、花畑によってくよ。それとしばらく、君たちのところには行かないから。弦一郎や赤也たちにもよろしく言っといてくれ」……ああ」
「じゃあ、そういうことだから。」
*
「…相変わらずだな。そう思わないか?ユクシー」
そういえば頷くユクシー。
「にしても、あいつの行動はやはり俺のデータ通りにいかないな。……では、俺たちも行くとしよう。…リッカイジムへ!」
*
というわけで、柳編。
シェイミは、劇場版と同じ設定です。
トレーナーは……もうわかる人はわかるはず!
次の話で出る予定。