「最後に渡すものがある。ユクシー、隣の部屋からあれを……はやいな。」
柳さ…柳くんが言い終わらないうちに、ユクシーは何かを持ってきた。
「これは、この地方のタウンマップだ。結構入り組んだ道が多いからな。タウンマップは必需品だぞ」
「あ、ありがとう…何から何まで」
「いや、いい。…もし、ジムにいどむなら、シテンホウジジムがいいだろう。ここから近いしお前の連れているパーティーと相性がいいからな」
「あ、うん……。」
ありがとう、そう言おうとしたら、ライブキャスターが鳴った。
「あ、ごめんね。もしもし?」
『ハユリ―!元気にしてるー!?』
「ベル!もちろんだよ、ベルは」
『私も、私のポケモンも元気だよー!!ってきゃあ!?ど、どうしたの!え?時間?あ、大変!!博士との約束の時間だ!ってことでごめんねハユリ!そうそう、チェレンもハユリのこと心配してたからまた連絡してあげてねー!じゃあね!』
「え?ちょ、あ…!………切れちゃった」
「今のは…?」
「あ、私の幼馴染のベル。私が暮らしてた地方…イッシュ地方っていうんだけど、そこで、博士のお手伝いしてるの」
「博士…?」
「あ、ポケモンを研究している博士ね!すっごく綺麗な人で、ポケモンにくわしいの」
「ほう…一度会ってみたいな…………あ……いや、なんでもない」
「?」
失言した、とでも言うように言葉を濁す柳くん。
「まあ、とにかくがんばってくれ。…ん?どうしたユクシー……ああ、なるほど。すまないハユリ。客人が来たようだ。あとは何かあればライブキャスターで連絡してくれ。」
「え?あ、うん!色々ありがと!じゃあね!柳くんにユクシー!」
なんか、慌ててたみたいだけど…ま、いっか。
*
次の話には、夢主でてきません。
でも、ストーリー上結構だいじになるであろうおはなし。