「やっと着いた…」

しぃたちと街を目指して、1時間。
ようやく着いた街は、のんびりしていて、古風なところだった。

「さて。これからどうしようかな…」

そういうと、さっきまで大人しかったえるるがおろおろしだした。

「お、落ち着いて?あなたたちがなんとかなるまでは一緒にいるから!ね?ね?」

そう言ってえるるをなだめた時だった。

「…えるる?」

低めの声が、背後からした。
後ろを向けば、そこには……

えっと…

うん、本人には悪いけど。
きのこ頭の、目つきが悪い和服の男の子が立っていた。

名前を呼ばれたえるるは嬉しそうにその人に駆け寄る。

「……はあ、また芥川先輩ねてるのか…どこの誰か知りませんがありがとうございます。あとはこっちで何とかするんで。では」

そう言って、きのこ頭の男の子は、ジローくんを担いで、えるるを連れてどこかへと行ってしまった。
ちなみにえるるは私にばいばい、と手を振ってくれた。
それに悶えたのは言うまでもない。


というわけで、8話。
きのこ頭は、日吉です。
言うまでもなく(笑)
ちなみに彼は、また出てきます。
たぶん後半になるだろうけど。









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