「……跡部遅いC〜……」

「しゃあないやん。異例のことなんやで。」

「監督も粘ってるんじゃないですか?」

ほかの部員からの言葉にうー…とジローが唸っているとガチャリ、とドアが開き、樺地と跡部が入ってきた。

「跡部!どうだったC!?も、もしかしてダメだった…!?でも、跡部が頼んだか「少し黙れ、ジロー」

ハアーと大きなため息をつく跡部。それからにっと笑って(珍しいんじゃねえか?)

「監督から許可をもらった」



「「えっ」」

まさか許可を取ると思わなかったのかそれに驚きを隠せない様子のやつが2、3人いた。

「ほんとですか!」

やったあ!と小さくガッツポーズをする幸村。

どきん、

……今、俺どきん、とした?
いや、ないない。
でも、ほんとにどきんとしたのなら、なんなんだよこれは。

「これからマネージャーがいるんですね、宍戸さん!!」

「え?あ、ああそうだな…」

「にしても許可、とってもろたんやな。」

「ああ。前、立海と練習試合をしていたとき、幸村の仕事ぶりに感心してたらしいぜ」

「幸村、意外なところで見られてたって訳か!」

「まあ、そういうわけだな」


「えーと、では氷帝のみなさん!これからよろしくお願いします!!」

ぺこり、と頭を下げて幸村は笑った。



ここまでが小説でいう序章です。
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