「やっぱり千佳ちゃんだC!!久しぶり〜!!」
「うん、久しぶり!!」
周りの目を気にせずぎゅーっと千佳に抱きつくジロー。
そんなジローに、俺は声をかけた。
「おい、ジロー」
「あれ、宍戸ー。どしたのー?」
「どしたのーじゃねえよ!何いきなり幸村に抱きついてんだよ!」
「だって俺と千佳ちゃんの仲だC」
「はあ?」
ジローと幸村の仲?
ま、まさか…つ、つ、つつ、付き合ってるとかかよ!?
「い、言っとくけどジローちゃんと付き合ってないからね!」
俺の気持ちを読んだかのように
顔を赤くさせ、慌てて弁解する幸村。
「あ、ああ…」
「えー千佳ちゃん嘘つかなくてもいいのに〜」
「嘘ついてません!!もう!」
「なら、なんで仲いいんだよ」
甘い雰囲気を醸し出している(しかもまだジローは幸村に抱きついてるしよ)
二人にイライラしながら、尋ねた。
「ああ、宍戸くんブンちゃんわかる?」
「ぶんちゃん?」
「うわ!宍戸知らないのー!?立海の天才ボレーヤー丸井君だC〜」
「…ああ」
あの、ジローが騒いでいる丸井ブン太か。
「そう。で、ジローちゃんブンちゃん目当てで立海来たから仲良くなったの!」
「…そうだったのかよ」
「えー千佳ちゃん俺、途中から千佳ちゃん目当てだったC〜」
「はいはい」
「あ、その言い方信じてないでしょ〜」
「当たり前だよ!」
「もー…………スピー……スー…」
「…ジローちゃん?……あーあ寝ちゃった…。
宍戸くん、私とジローちゃんはただの友達だからね!
俺はそう言ってジローを引き剥がそうとしている
幸村の言葉に自分が安心していることに気づかなかった。
*
はたまた宍戸さん視点!
……ほかの人視点になるのだろうか←