「今日のメニューは、テニスコートの周りを50周
ランニングしてからペアを組んで試合だね!がんばれー!」

「ええっ…50周と…か…多い…C…」

「うわ!?おい、ジロー!ここで寝るんじゃねえ!!」

既に寝かかっているジローを幸村と
二人で運びながら部室に入るとそこには、


「!!千佳!!本当に氷帝のマネージャーなんかになったんだね!?」

「せ、精市くん!?」


………………もう一人の幸村が、いた。

「な、なんでここに!?」

「おばさんから千佳がマネージャーになったって聞いたんだよ。
ほんとは千佳が氷帝に転校するって聞いた時から
もしやとは思ったんだ…ああ、こんなことなら
もっと千佳が氷帝に行くことを
反対すべきだったんだ…
俺の家で暮らすっていう手もあったのに!!」

「…よく一呼吸で言えるな」

そうぼそっとつぶやけば、きっとこっちを睨んできた幸村。
…幸村は幸村でも精市の方の。

「ねえ、宍戸。千佳に変なこと、何もしてないよね?同じクラスらしいけど。」

…そういう、幸村には「神の子」の片鱗さえも見えなかった。

「す、するわけねえだろ!!」

「今どもったね!?てことはしたのかい!?したんだろ!?
さあ、言ってごらん!今なら一度あの世を少し見る程度で許してあげるよ!!」

「それでも怖ぇよ!!」

「精市くん!!」

いきなり大きな声で叫んだ幸村(千佳の方)。

「…どうしたのかい?千佳」

すると急に優しい声になる、せいい…ああ、もう、めんどくせぇ!!男幸村。

「私と宍戸君は同じクラスの友達だよ?何も変なことなんてしてないから!」

そう言ってむっとする女幸村。

「……千佳が言うなら、仕方ないね。いいかい、宍戸。何かしたら許さないよ」



その後、男幸村は女幸村にベタベタしていた(跡部は、相手が神の子だからか諦めていた)が、
1時間ぐらいしたあとに、立海の柳が来て、「また来るね千佳!」と言いながら、神奈川に連れて行かれた。

……二度と来るな!!!




というわけで、神の子でした!





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