2012/03/09 00:31 梓と満月 「満月?眠れないの?」 「うん…なんか目が冴えちゃって。」 「ぬ〜ん…ぬ…」 今日は、梓の部屋にお泊まりに来ている。 騒いだりしていると、夜遅くなって。 気が付いたら、翼が眠っていた。 梓と二人がかりで布団に寝かせた後、わたしも布団に潜り込む。 だけど、眠いはずなのに目が冴えて眠れなかった。 何回か寝返りをうっていると、少し眠そうな梓の声が聞えた。 「なんだか、勿体ないからなのかな…?」 「なにが?」 「眠っちゃうのが。」 わたしがそう言うと、梓は優しく頭を撫でてくれた。 温かくて、優しい。 「満月、勿体ないのは確かかもしれないけど、寝ないのも勿体ないよ。」 「どうして?」 「寝ないでいて、明日も楽しめるの?」 「…そうだね。」 今、この時を起きていないと勿体ないと思うのと同じくらい明日起きた後に眠ってしまって二人と過ごせない方が勿体ないから。 「ありがとう…梓。」 梓にそう言われた直後、睡魔が襲ってきて、わたしの意識はシャットアウトされた。 意識がなくなる直前、梓の優しい「おやすみ」という声を聞きながら。 − − − 寝相の話を書くつもりが、いつの間にやら違う話に(笑) お泊まり会が星月学園で出来るかは不明(男女で) |