「あ…」
恥ずかしさのあまり咄嗟にお腹を押さえる。
「ふふ、遠慮しないで」
口元に手を添え笑い千歳の手を引っ張る。
「………っ」
なす術もなく千歳はついていく。
「やっぱり少し早いから空いてるわね」
茶屋の中は数人人がいるだけでかなり空いていた。
「ここ、すごく美味しいのよ」
「そうなんですか…?」
「えぇ。」
またお琴はふんわりと笑う。
「……(やっぱりすごく上品…)」
「どうしたの?」
「いえ、ただすごく上品だなって」
「そうかしら?千歳ちゃんこそ上品だと思うわ」
「私が!?とんでもない!!!」
千歳は急いで否定する。